万葉集4372番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集4372番について
歌番号
4372番
原文
阿志加良能|美佐可多麻波理|可閇理美須|阿例波久江由久|阿良志乎母|多志夜波婆可流|不破乃世伎|久江弖和波由久|牟麻能都米|都久志能佐伎尓|知麻利為弖|阿例波伊波々牟|母呂々々波|佐祁久等麻乎須|可閇利久麻弖尓
訓読
足柄の|み坂給はり|返り見ず|我れは越え行く|荒し夫も|立しやはばかる|不破の関|越えて我は行く|馬の爪|筑紫の崎に|留まり居て|我れは斎はむ|諸々は|幸くと申す|帰り来までに
かな読み
あしがらの|みさかたまはり|かへりみず|あれはくえゆく|あらしをも|たしやはばかる|ふはのせき|くえてわはゆく|むまのつめ|つくしのさきに|ちまりゐて|あれはいははむ|もろもろは|さけくとまをす|かへりくまでに
カタカナ読み
アシガラノ|ミサカタマハリ|カヘリミズ|アレハクエユク|アラシヲモ|タシヤハバカル|フハノセキ|クエテワハユク|ムマノツメ|ツクシノサキニ|チマリヰテ|アレハイハハム|モロモロハ|サケクトマヲス|カヘリクマデニ
ローマ字読み|大文字
ASHIGARANO|MISAKATAMAHARI|KAHERIMIZU|AREHAKUEYUKU|ARASHIOMO|TASHIYAHABAKARU|FUHANOSEKI|KUETEWAHAYUKU|MUMANOTSUME|TSUKUSHINOSAKINI|CHIMARIITE|AREHAIHAHAMU|MOROMOROHA|SAKEKUTOMAOSU|KAHERIKUMADENI
ローマ字読み|小文字
ashigarano|misakatamahari|kaherimizu|arehakueyuku|arashiomo|tashiyahabakaru|fuhanoseki|kuetewahayuku|mumanotsume|tsukushinosakini|chimariite|arehaihahamu|moromoroha|sakekutomaosu|kaherikumadeni
左注|左註
右一首倭文部可良麻呂|二月十四日常陸國部領防人使大目正七位上息長真人國嶋進歌數十七首|但拙劣歌者不取載之
事項|分類・ジャンル
天平勝宝7年2月14日年紀|防人歌|茨城|息長国島|地名|静岡|羈旅|道行翮|手向醎|寿歌
校異
十【元】【古】廿
寛永版本
あしがらの,[寛]あしからの,
みさかたまはり[寛],
かへりみず,[寛]かへりみす,
あれはくえゆく[寛],
あらしをも[寛],
たしやはばかる,[寛]たしやははかる,
ふはのせき[寛],
くえてわはゆく,[寛]こえてわはゆく,
むまのつめ[寛],
つくしのさきに[寛],
ちまりゐて[寛],
あれはいははむ[寛],
もろもろは[寛],
さけくとまをす[寛],
かへりくまでに,[寛]かへりくまてに,
巻数
第20巻
作者
倭文部可良麻呂