万葉集4180番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集4180番について
歌番号
4180番
原文
春過而|夏来向者|足桧木乃|山呼等余米|左夜中尓|鳴霍公鳥|始音乎|聞婆奈都可之|菖蒲|花橘乎|貫交|可頭良久麻<泥>尓|里響|喧渡礼騰母|尚之努波由
訓読
春過ぎて|夏来向へば|あしひきの|山呼び響め|さ夜中に|鳴く霍公鳥|初声を|聞けばなつかし|あやめぐさ|花橘を|貫き交へ|かづらくまでに|里響め|鳴き渡れども|なほし偲はゆ
かな読み
はるすぎて|なつきむかへば|あしひきの|やまよびとよめ|さよなかに|なくほととぎす|はつこゑを|きけばなつかし|あやめぐさ|はなたちばなを|ぬきまじへ|かづらくまでに|さととよめ|なきわたれども|なほししのはゆ
カタカナ読み
ハルスギテ|ナツキムカヘバ|アシヒキノ|ヤマヨビトヨメ|サヨナカニ|ナクホトトギス|ハツコヱヲ|キケバナツカシ|アヤメグサ|ハナタチバナヲ|ヌキマジヘ|カヅラクマデニ|サトトヨメ|ナキワタレドモ|ナホシシノハユ
ローマ字読み|大文字
HARUSUGITE|NATSUKIMUKAHEBA|ASHIHIKINO|YAMAYOBITOYOME|SAYONAKANI|NAKUHOTOTOGISU|HATSUKOEO|KIKEBANATSUKASHI|AYAMEGUSA|HANATACHIBANAO|NUKIMAJIHE|KAZURAKUMADENI|SATOTOYOME|NAKIWATAREDOMO|NAHOSHISHINOHAYU
ローマ字読み|小文字
harusugite|natsukimukaheba|ashihikino|yamayobitoyome|sayonakani|nakuhototogisu|hatsukoeo|kikebanatsukashi|ayamegusa|hanatachibanao|nukimajihe|kazurakumadeni|satotoyome|nakiwataredomo|nahoshishinohayu
左注|左註
特に無し
事項|分類・ジャンル
天平勝宝2年4月年紀|動物|懐旧|恋情|植物|高岡|富山
校異
面->泥【元】【類】
寛永版本
はるすぎて,[寛]はるすきて,
なつきむかへば,[寛]なつきむかへは,
あしひきの[寛],
やまよびとよめ,[寛]やまよひとよめ,
さよなかに[寛],
なくほととぎす,[寛]なくほとときす,
はつこゑを[寛],
きけばなつかし,[寛]きけはなつかし,
あやめぐさ,[寛]あやめくさ,
はなたちばなを,[寛]はなたちはなを,
ぬきまじへ,[寛]ぬきましへ,
かづらくまでに,[寛]かつらぬくまてに,
さととよめ,[寛]さととよみ,
なきわたれども,[寛]なきわたれとも,
なほししのはゆ[寛],
巻数
第19巻
作者
大伴家持