万葉集4101番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集4101番について
歌番号
4101番
原文
珠洲乃安麻能|於伎都美可未尓|伊和多利弖|可都伎等流登伊布|安波妣多麻|伊保知毛我母|波之吉餘之|都麻乃美許<登>能|許呂毛泥乃|和可礼之等吉欲|奴婆玉乃|夜床加多<左>里|安佐祢我美|可伎母氣頭良受|伊泥氐許之|月日余美都追|奈氣久良牟|心奈具佐<尓>|保登等藝須|伎奈久五月能|安夜女具佐|波奈多知<婆>奈尓|奴吉麻自倍|可頭良尓世餘等|都追美氐夜良牟
訓読
珠洲の海人の|沖つ御神に|い渡りて|潜き取るといふ|鰒玉|五百箇もがも|はしきよし|妻の命の|衣手の|別れし時よ|ぬばたまの|夜床片さり|朝寝髪|掻きも梳らず|出でて来し|月日数みつつ|嘆くらむ|心なぐさに|霍公鳥|来鳴く五月の|あやめぐさ|花橘に|貫き交へ|かづらにせよと|包みて遣らむ
かな読み
すすのあまの|おきつみかみに|いわたりて|かづきとるといふ|あはびたま|いほちもがも|はしきよし|つまのみことの|ころもでの|わかれしときよ|ぬばたまの|よとこかたさり|あさねがみ|かきもけづらず|いでてこし|つきひよみつつ|なげくらむ|こころなぐさに|ほととぎす|きなくさつきの|あやめぐさ|はなたちばなに|ぬきまじへ|かづらにせよと|つつみてやらむ
カタカナ読み
ススノアマノ|オキツミカミニ|イワタリテ|カヅキトルトイフ|アハビタマ|イホチモガモ|ハシキヨシ|ツマノミコトノ|コロモデノ|ワカレシトキヨ|ヌバタマノ|ヨトコカタサリ|アサネガミ|カキモケヅラズ|イデテコシ|ツキヒヨミツツ|ナゲクラム|ココロナグサニ|ホトトギス|キナクサツキノ|アヤメグサ|ハナタチバナニ|ヌキマジヘ|カヅラニセヨト|ツツミテヤラム
ローマ字読み|大文字
SUSUNOAMANO|OKITSUMIKAMINI|IWATARITE|KAZUKITORUTOIFU|AHABITAMA|IHOCHIMOGAMO|HASHIKIYOSHI|TSUMANOMIKOTONO|KOROMODENO|WAKARESHITOKIYO|NUBATAMANO|YOTOKOKATASARI|ASANEGAMI|KAKIMOKEZURAZU|IDETEKOSHI|TSUKIHIYOMITSUTSU|NAGEKURAMU|KOKORONAGUSANI|HOTOTOGISU|KINAKUSATSUKINO|AYAMEGUSA|HANATACHIBANANI|NUKIMAJIHE|KAZURANISEYOTO|TSUTSUMITEYARAMU
ローマ字読み|小文字
susunoamano|okitsumikamini|iwatarite|kazukitorutoifu|ahabitama|ihochimogamo|hashikiyoshi|tsumanomikotono|koromodeno|wakareshitokiyo|nubatamano|yotokokatasari|asanegami|kakimokezurazu|idetekoshi|tsukihiyomitsutsu|nagekuramu|kokoronagusani|hototogisu|kinakusatsukino|ayamegusa|hanatachibanani|nukimajihe|kazuraniseyoto|tsutsumiteyaramu
左注|左註
右五月十四日大伴宿祢家持依興作
事項|分類・ジャンル
天平感宝1年5月14日年紀|贈答|地名|能登|富山|枕詞|高岡#[訓異]
校異
歌【西】謌|等->登【元】【紀】【細】|古->左【代匠記初稿本】|余->尓【代匠記初稿本】|波->婆【元】【類】
寛永版本
すすのあまの[寛],
おきつみかみに[寛],
いわたりて[寛],
かづきとるといふ,[寛]かつきとるといふ,
あはびたま,[寛]あはひたま,
いほちもがも,[寛]いほちもかも,
はしきよし[寛],
つまのみことの[寛],
ころもでの,[寛]ころもての,
わかれしときよ,[寛]わかれしときき,
ぬばたまの,[寛]ぬはたまの,
よとこかたさり,[寛]よとこかたこり,
あさねがみ,[寛]あさねかみ,
かきもけづらず,[寛]かきもけつらす,
いでてこし,[寛]いててこし,
つきひよみつつ[寛],
なげくらむ,[寛]なけくらむ,
こころなぐさに,[寛]こころなくさに,
ほととぎす,[寛]ほとときす,
きなくさつきの[寛],
あやめぐさ,[寛]あやめくさ,
はなたちばなに,[寛]はなたちはなに,
ぬきまじへ,[寛]むきましへ,
かづらにせよと,[寛]かつらにせよと,
つつみてやらむ[寛],
巻数
第18巻
作者
大伴家持