万葉集3907番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3907番について
歌番号
3907番
原文
山背乃|久<邇>能美夜古波|春佐礼播|花<咲>乎々理|秋<左>礼婆|黄葉尓保<比>|於婆勢流|泉河乃|可美都瀬尓|宇知橋和多之|余登瀬尓波|宇枳橋和多之|安里我欲比|都加倍麻都良武|万代麻弖尓
訓読
山背の|久迩の都は|春されば|花咲きををり|秋されば|黄葉にほひ|帯ばせる|泉の川の|上つ瀬に|打橋渡し|淀瀬には|浮橋渡し|あり通ひ|仕へまつらむ|万代までに
かな読み
やましろの|くにのみやこは|はるされば|はなさきををり|あきされば|もみちばにほひ|おばせる|いづみのかはの|かみつせに|うちはしわたし|よどせには|うきはしわたし|ありがよひ|つかへまつらむ|よろづよまでに
カタカナ読み
ヤマシロノ|クニノミヤコハ|ハルサレバ|ハナサキヲヲリ|アキサレバ|モミチバニホヒ|オバセル|イヅミノカハノ|カミツセニ|ウチハシワタシ|ヨドセニハ|ウキハシワタシ|アリガヨヒ|ツカヘマツラム|ヨロヅヨマデニ
ローマ字読み|大文字
YAMASHIRONO|KUNINOMIYAKOHA|HARUSAREBA|HANASAKIORI|AKISAREBA|MOMICHIBANIHOHI|OBASERU|IZUMINOKAHANO|KAMITSUSENI|UCHIHASHIWATASHI|YODOSENIHA|UKIHASHIWATASHI|ARIGAYOHI|TSUKAHEMATSURAMU|YOROZUYOMADENI
ローマ字読み|小文字
yamashirono|kuninomiyakoha|harusareba|hanasakiori|akisareba|momichibanihohi|obaseru|izuminokahano|kamitsuseni|uchihashiwatashi|yodoseniha|ukihashiwatashi|arigayohi|tsukahematsuramu|yorozuyomadeni
左注|左註
右天平十三年二月右<馬>頭境部宿祢老麻呂作也
事項|分類・ジャンル
天平13年2月年紀|宮廷讃美|地名|京都|植物|儀礼歌|寿歌|恭仁京
校異
歌【西】謌|尓->邇【元】|喚->咲【元】【紀】【細】|佐->左【元】【類】|比美【西(右書)】->比【元】【類】
寛永版本
やましろの[寛],
くにのみやこは[寛],
はるされば,[寛]はるされは,
はなさきををり[寛],
あきされば,[寛]あきされは,
もみちばにほひ,[寛]もみちはにほひ,
おばせる,[寛]おはせる,
いづみのかはの,[寛]いつみのかはの,
かみつせに[寛],
うちはしわたし[寛],
よどせには,[寛]よとせには,
うきはしわたし[寛],
ありがよひ,[寛]ありかよひ,
つかへまつらむ[寛],
よろづよまでに,[寛]よろつよまてに,
巻数
第17巻
作者
境部老麻呂