万葉集3694番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3694番について
歌番号
3694番
原文
和多都美能|<可>之故伎美知乎|也須家口母|奈久奈夜美伎弖|伊麻太尓母|毛奈久由可牟登|由吉能安末能|保都手乃宇良敝乎|可多夜伎弖|由加武<等>須流尓|伊米能其等|美知能蘇良治尓|和可礼須流伎美
訓読
わたつみの|畏き道を|安けくも|なく悩み来て|今だにも|喪なく行かむと|壱岐の海人の|ほつての占部を|肩焼きて|行かむとするに|夢のごと|道の空路に|別れする君
かな読み
わたつみの|かしこきみちを|やすけくも|なくなやみきて|いまだにも|もなくゆかむと|ゆきのあまの|ほつてのうらへを|かたやきて|ゆかむとするに|いめのごと|みちのそらぢに|わかれするきみ
カタカナ読み
ワタツミノ|カシコキミチヲ|ヤスケクモ|ナクナヤミキテ|イマダニモ|モナクユカムト|ユキノアマノ|ホツテノウラヘヲ|カタヤキテ|ユカムトスルニ|イメノゴト|ミチノソラヂニ|ワカレスルキミ
ローマ字読み|大文字
WATATSUMINO|KASHIKOKIMICHIO|YASUKEKUMO|NAKUNAYAMIKITE|IMADANIMO|MONAKUYUKAMUTO|YUKINOAMANO|HOTSUTENORAHEO|KATAYAKITE|YUKAMUTOSURUNI|IMENOGOTO|MICHINOSORAJINI|WAKARESURUKIMI
ローマ字読み|小文字
watatsumino|kashikokimichio|yasukekumo|nakunayamikite|imadanimo|monakuyukamuto|yukinoamano|hotsutenoraheo|katayakite|yukamutosuruni|imenogoto|michinosorajini|wakaresurukimi
左注|左註
右三首六鯖作挽歌
事項|分類・ジャンル
遣新羅使|天平8年年紀|羈旅|挽歌|哀悼|雪宅麻呂|地名|壱岐|長崎
校異
下->可【類】【古】【紀】|土->等【岩波大系】(塙)(楓)
寛永版本
わたつみの[寛],
かしこきみちを[寛],
やすけくも[寛],
なくなやみきて[寛],
いまだにも,[寛]いまたにも,
もなくゆかむと[寛],
ゆきのあまの[寛],
ほつてのうらへを[寛],
かたやきて[寛],
ゆかむとするに[寛],
いめのごと,[寛]いめのこと,
みちのそらぢに,[寛]みちのそらちに,
わかれするきみ[寛],
巻数
第15巻
作者
六人部鯖麻呂