万葉集3335番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3335番について
歌番号
3335番
原文
玉桙之|道去人者|足桧木之|山行野徃|直海|川徃渡|不知魚取|海道荷出而|惶八|神之渡者|吹風母|和者不吹|立浪母|踈不立|跡座浪之|塞道麻|誰心|勞跡鴨|直渡異六|<直渡異六>
訓読
玉桙の|道行く人は|あしひきの|山行き野行き|にはたづみ|川行き渡り|鯨魚取り|海道に出でて|畏きや|神の渡りは|吹く風も|のどには吹かず|立つ波も|おほには立たず|とゐ波の|塞ふる道を|誰が心|いたはしとかも|直渡りけむ|直渡りけむ
かな読み
たまほこの|みちゆくひとは|あしひきの|やまゆきのゆき|にはたづみ|かはゆきわたり|いさなとり|うみぢにいでて|かしこきや|かみのわたりは|ふくかぜも|のどにはふかず|たつなみも|おほにはたたず|とゐなみの|ささふるみちを|たがこころ|いたはしとかも|ただわたりけむ|ただわたりけむ
カタカナ読み
タマホコノ|ミチユクヒトハ|アシヒキノ|ヤマユキノユキ|ニハタヅミ|カハユキワタリ|イサナトリ|ウミヂニイデテ|カシコキヤ|カミノワタリハ|フクカゼモ|ノドニハフカズ|タツナミモ|オホニハタタズ|トヰナミノ|ササフルミチヲ|タガココロ|イタハシトカモ|タダワタリケム|タダワタリケム
ローマ字読み|大文字
TAMAHOKONO|MICHIYUKUHITOHA|ASHIHIKINO|YAMAYUKINOYUKI|NIHATAZUMI|KAHAYUKIWATARI|ISANATORI|UMIJINIIDETE|KASHIKOKIYA|KAMINOWATARIHA|FUKUKAZEMO|NODONIHAFUKAZU|TATSUNAMIMO|OHONIHATATAZU|TOINAMINO|SASAFURUMICHIO|TAGAKOKORO|ITAHASHITOKAMO|TADAWATARIKEMU|TADAWATARIKEMU
ローマ字読み|小文字
tamahokono|michiyukuhitoha|ashihikino|yamayukinoyuki|nihatazumi|kahayukiwatari|isanatori|umijiniidete|kashikokiya|kaminowatariha|fukukazemo|nodonihafukazu|tatsunamimo|ohonihatatazu|toinamino|sasafurumichio|tagakokoro|itahashitokamo|tadawatarikemu|tadawatarikemu
左注|左註
右九首
事項|分類・ジャンル
挽歌|枕詞|行路死人|鎮魂
校異
塞【天】【類】立塞|->直渡異六【元】【類】
寛永版本
たまほこの[寛],
みちゆくひとは,[寛]みちゆきひとは,
あしひきの[寛],
やまゆきのゆき[寛],
にはたづみ,[寛]ひたす,
かはゆきわたり[寛],
いさなとり[寛],
うみぢにいでて,[寛]うみちにいてて,
かしこきや,[寛]かしこみや,
かみのわたりは[寛],
ふくかぜも,[寛]ふくかせも,
のどにはふかず,[寛]のとにはふかす,
たつなみも[寛],
おほにはたたず,[寛]おほにたたすと,
とゐなみの,[寛]たかなみの,
ささふるみちを,[寛]ふさけるみちを,
たがこころ,[寛]たかこころ,
いたはしとかも[寛],
ただわたりけむ,[寛]たたわたりけむ,
ただわたりけむ
巻数
第13巻
作者
不詳