万葉集3330番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3330番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。

スポンサーリンク

万葉集3330番について

歌番号

3330番

原文

隠来之|長谷之川之|上瀬尓|鵜矣八頭漬|下瀬尓|鵜矣八頭漬|上瀬之|<年>魚矣令咋|下瀬之|鮎矣令咋|麗妹尓|鮎遠惜|<麗妹尓|鮎矣惜>|投左乃|遠離居而|思空|不安國|嘆空|不安國|衣社薄|其破者|<継>乍物|又母相登言|玉社者|緒之絶薄|八十一里喚鶏|又物逢登曰|又毛不相物者|攦尓志有来

訓読

隠口の|泊瀬の川の|上つ瀬に|鵜を八つ潜け|下つ瀬に|鵜を八つ潜け|上つ瀬の|鮎を食はしめ|下つ瀬の|鮎を食はしめ|くはし妹に|鮎を惜しみ|くはし妹に|鮎を惜しみ|投ぐるさの|遠ざかり居て|思ふそら|安けなくに|嘆くそら|安けなくに|衣こそば|それ破れぬれば|継ぎつつも|またも合ふといへ|玉こそば|緒の絶えぬれば|くくりつつ|またも合ふといへ|またも逢はぬものは|妻にしありけり

スポンサーリンク

かな読み

こもりくの|はつせのかはの|かみつせに|うをやつかづけ|しもつせに|うをやつかづけ|かみつせの|あゆをくはしめ|しもつせの|あゆをくはしめ|くはしいもに|あゆををしみ|くはしいもに|あゆををしみ|なぐるさの|とほざかりゐて|おもふそら|やすけなくに|なげくそら|やすけなくに|きぬこそば|それやれぬれば|つぎつつも|またもあふといへ|たまこそば|をのたえぬれば|くくりつつ|またもあふといへ|またもあはぬものは|つまにしありけり

カタカナ読み

コモリクノ|ハツセノカハノ|カミツセニ|ウヲヤツカヅケ|シモツセニ|ウヲヤツカヅケ|カミツセノ|アユヲクハシメ|シモツセノ|アユヲクハシメ|クハシイモニ|アユヲヲシミ|クハシイモニ|アユヲヲシミ|ナグルサノ|トホザカリヰテ|オモフソラ|ヤスケナクニ|ナゲクソラ|ヤスケナクニ|キヌコソバ|ソレヤレヌレバ|ツギツツモ|マタモアフトイヘ|タマコソバ|ヲノタエヌレバ|ククリツツ|マタモアフトイヘ|マタモアハヌモノハ|ツマニシアリケリ

ローマ字読み|大文字

KOMORIKUNO|HATSUSENOKAHANO|KAMITSUSENI|UOYATSUKAZUKE|SHIMOTSUSENI|UOYATSUKAZUKE|KAMITSUSENO|AYUOKUHASHIME|SHIMOTSUSENO|AYUOKUHASHIME|KUHASHIIMONI|AYUOSHIMI|KUHASHIIMONI|AYUOSHIMI|NAGURUSANO|TOHOZAKARIITE|OMOFUSORA|YASUKENAKUNI|NAGEKUSORA|YASUKENAKUNI|KINUKOSOBA|SOREYARENUREBA|TSUGITSUTSUMO|MATAMOAFUTOIHE|TAMAKOSOBA|ONOTAENUREBA|KUKURITSUTSU|MATAMOAFUTOIHE|MATAMOAHANUMONOHA|TSUMANISHIARIKERI

ローマ字読み|小文字

komorikuno|hatsusenokahano|kamitsuseni|uoyatsukazuke|shimotsuseni|uoyatsukazuke|kamitsuseno|ayuokuhashime|shimotsuseno|ayuokuhashime|kuhashiimoni|ayuoshimi|kuhashiimoni|ayuoshimi|nagurusano|tohozakariite|omofusora|yasukenakuni|nagekusora|yasukenakuni|kinukosoba|soreyarenureba|tsugitsutsumo|matamoafutoihe|tamakosoba|onotaenureba|kukuritsutsu|matamoafutoihe|matamoahanumonoha|tsumanishiarikeri

スポンサーリンク

左注|左註

右三首

事項|分類・ジャンル

挽歌|枕詞|地名|榛原|桜井|奈良|亡妻歌

校異

羊->年【元】【天】【類】|->麗妹尓鮎矣惜【元】【天】【類】|縫->継【元】【温】

寛永版本

こもりくの[寛],
はつせのかはの[寛],
かみつせに,[寛]のほりせに,
うをやつかづけ,[寛]うをやつひたし,
しもつせに[寛],
うをやつかづけ,[寛]うをやつひたし,
かみつせの[寛],
あゆをくはしめ[寛],
しもつせの[寛],
あゆをくはしめ[寛],
くはしいもに,[寛]くはしめに,
あゆををしみ,[寛]あゆをあたらし,
くはしいもに,
あゆををしみ,
なぐるさの,[寛]なくさの,
とほざかりゐて,[寛]とほさかりゐて,
おもふそら[寛],
やすけなくに,[寛]やすからなくに,
なげくそら,[寛]なけくそら,
やすけなくに,[寛]やすからなくに,
きぬこそば,[寛]きぬこそは,
それやれぬれば,[寛]それやれぬれは,
つぎつつも,[寛]ぬひつつも,
またもあふといへ[寛],
たまこそば,[寛]たまこそは,
をのたえぬれば,[寛]をのたえぬれは,
くくりつつ[寛],
またもあふといへ[寛],
またもあはぬものは[寛],
つまにしありけり[寛],

巻数

第13巻

作者

不詳