万葉集3299番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3299番について
歌番号
3299番
原文
見渡尓|妹等者立志|是方尓|吾者立而|思虚|不安國|嘆虚|不安國|左丹柒之|小舟毛鴨|玉纒之|小楫毛鴨|榜渡乍毛|相語妻遠
訓読
見わたしに|妹らは立たし|この方に|我れは立ちて|思ふそら|安けなくに|嘆くそら|安けなくに|さ丹塗りの|小舟もがも|玉巻きの|小楫もがも|漕ぎ渡りつつも|語らふ妻を
かな読み
みわたしに|いもらはたたし|このかたに|われはたちて|おもふそら|やすけなくに|なげくそら|やすけなくに|さにぬりの|をぶねもがも|たままきの|をかぢもがも|こぎわたりつつも|かたらふつまを
カタカナ読み
ミワタシニ|イモラハタタシ|コノカタニ|ワレハタチテ|オモフソラ|ヤスケナクニ|ナゲクソラ|ヤスケナクニ|サニヌリノ|ヲブネモガモ|タママキノ|ヲカヂモガモ|コギワタリツツモ|カタラフツマヲ
ローマ字読み|大文字
MIWATASHINI|IMORAHATATASHI|KONOKATANI|WAREHATACHITE|OMOFUSORA|YASUKENAKUNI|NAGEKUSORA|YASUKENAKUNI|SANINURINO|OBUNEMOGAMO|TAMAMAKINO|OKAJIMOGAMO|KOGIWATARITSUTSUMO|KATARAFUTSUMAO
ローマ字読み|小文字
miwatashini|imorahatatashi|konokatani|warehatachite|omofusora|yasukenakuni|nagekusora|yasukenakuni|saninurino|obunemogamo|tamamakino|okajimogamo|kogiwataritsutsumo|katarafutsumao
左注|左註
或本歌頭句云|己母理久乃|波都世乃加波乃|乎知可多尓|伊母良波多々志|己乃加多尓|和礼波多知弖|右一首
事項|分類・ジャンル
相聞|恋情|七夕
校異
特に無し
寛永版本
みわたしに[寛],
いもらはたたし[寛],
このかたに[寛],
われはたちて[寛],
おもふそら[寛],
やすけなくに,[寛]やすからなくに,
なげくそら,[寛]なけくそら,
やすけなくに,[寛]やすからなくに,
さにぬりの[寛],
をぶねもがも,[寛]をふねもかも,
たままきの[寛],
をかぢもがも,[寛]をかいもかも,
こぎわたりつつも,[寛]こきわたりつつも,
かたらふつまを,[寛]あひかたらめを,
巻数
第13巻
作者
不詳