万葉集3253番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3253番について
歌番号
3253番
原文
葦原|水穂國者|神在随|事擧不為國|雖然|辞擧叙吾為|言幸|真福座跡|恙無|福座者|荒礒浪|有毛見登|百重波|千重浪尓敷|言上為吾|<[言上為吾]>
訓読
葦原の|瑞穂の国は|神ながら|言挙げせぬ国|しかれども|言挙げぞ我がする|言幸く|ま幸くませと|障みなく|幸くいまさば|荒礒波|ありても見むと|百重波|千重波しきに|言挙げす我れは|<[言挙げす我れは]>
かな読み
あしはらの|みづほのくには|かむながら|ことあげせぬくに|しかれども|ことあげぞわがする|ことさきく|まさきくませと|つつみなく|さきくいまさば|ありそなみ|ありてもみむと|ももへなみ|ちへなみしきに|ことあげすわれは||[ことあげすわれは]
カタカナ読み
アシハラノ|ミヅホノクニハ|カムナガラ|コトアゲセヌクニ|シカレドモ|コトアゲゾワガスル|コトサキク|マサキクマセト|ツツミナク|サキクイマサバ|アリソナミ|アリテモミムト|モモヘナミ|チヘナミシキニ|コトアゲスワレハ||[コトアゲスワレハ]
ローマ字読み|大文字
ASHIHARANO|MIZUHONOKUNIHA|KAMUNAGARA|KOTOAGESENUKUNI|SHIKAREDOMO|KOTOAGEZOWAGASURU|KOTOSAKIKU|MASAKIKUMASETO|TSUTSUMINAKU|SAKIKUIMASABA|ARISONAMI|ARITEMOMIMUTO|MOMOHENAMI|CHIHENAMISHIKINI|KOTOAGESUWAREHA||[KOTOAGESUWAREHA]
ローマ字読み|小文字
ashiharano|mizuhonokuniha|kamunagara|kotoagesenukuni|shikaredomo|kotoagezowagasuru|kotosakiku|masakikumaseto|tsutsuminaku|sakikuimasaba|arisonami|aritemomimuto|momohenami|chihenamishikini|kotoagesuwareha||[kotoagesuwareha]
左注|左註
右<五>首
事項|分類・ジャンル
相聞|非略体|枕詞|送別|遣唐使
校異
->【言上為吾】【元】【天】【類】(塙)(楓)
寛永版本
あしはらの[寛],
みづほのくには,[寛]みつほのくには,
かむながら,[寛]かみのまに,
ことあげせぬくに,[寛]ことあけせぬくに,
しかれども,[寛]しかれとも,
ことあげぞわがする,[寛]ことあけそわかする,
ことさきく[寛],
まさきくませと[寛],
つつみなく,[寛]つつかなく,
さきくいまさば,[寛]さきくいまさは,
ありそなみ,[寛]あらいそなみ,
ありてもみむと[寛],
ももへなみ[寛],
ちへなみしきに,[寛]ちへなみにしき,
ことあげすわれは,[寛]ことあけするわれ,
[ことあげすわれは],
巻数
第13巻
作者
柿本人麻呂歌集