万葉集3250番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集3250番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。

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万葉集3250番について

歌番号

3250番

原文

蜻嶋|倭之國者|神柄跡|言擧不為國|雖然|吾者事上為|天地之|神<文>甚|吾念|心不知哉|徃影乃|月<文>經徃者|玉限|日<文>累|念戸鴨|胸不安|戀烈鴨|心痛|末逐尓|君丹不會者|吾命乃|生極|戀乍<文>|吾者将度|犬馬鏡|正目君乎|相見天者社|吾戀八鬼目

訓読

蜻蛉島|大和の国は|神からと|言挙げせぬ国|しかれども|我れは言挙げす|天地の|神もはなはだ|我が思ふ|心知らずや|行く影の|月も経ゆけば|玉かぎる|日も重なりて|思へかも|胸の苦しき|恋ふれかも|心の痛き|末つひに|君に逢はずは|我が命の|生けらむ極み|恋ひつつも|我れは渡らむ|まそ鏡|直目に君を|相見てばこそ|我が恋やまめ

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かな読み

あきづしま|やまとのくには|かむからと|ことあげせぬくに|しかれども|われはことあげす|あめつちの|かみもはなはだ|わがおもふ|こころしらずや|ゆくかげの|つきもへゆけば|たまかぎる|ひもかさなりて|おもへかも|むねのくるしき|こふれかも|こころのいたき|すゑつひに|きみにあはずは|わがいのちの|いけらむきはみ|こひつつも|われはわたらむ|まそかがみ|ただめにきみを|あひみてばこそ|あがこひやまめ

カタカナ読み

アキヅシマ|ヤマトノクニハ|カムカラト|コトアゲセヌクニ|シカレドモ|ワレハコトアゲス|アメツチノ|カミモハナハダ|ワガオモフ|ココロシラズヤ|ユクカゲノ|ツキモヘユケバ|タマカギル|ヒモカサナリテ|オモヘカモ|ムネノクルシキ|コフレカモ|ココロノイタキ|スヱツヒニ|キミニアハズハ|ワガイノチノ|イケラムキハミ|コヒツツモ|ワレハワタラム|マソカガミ|タダメニキミヲ|アヒミテバコソ|アガコヒヤマメ

ローマ字読み|大文字

AKIZUSHIMA|YAMATONOKUNIHA|KAMUKARATO|KOTOAGESENUKUNI|SHIKAREDOMO|WAREHAKOTOAGESU|AMETSUCHINO|KAMIMOHANAHADA|WAGAOMOFU|KOKOROSHIRAZUYA|YUKUKAGENO|TSUKIMOHEYUKEBA|TAMAKAGIRU|HIMOKASANARITE|OMOHEKAMO|MUNENOKURUSHIKI|KOFUREKAMO|KOKORONOITAKI|SUETSUHINI|KIMINIAHAZUHA|WAGAINOCHINO|IKERAMUKIHAMI|KOHITSUTSUMO|WAREHAWATARAMU|MASOKAGAMI|TADAMENIKIMIO|AHIMITEBAKOSO|AGAKOHIYAMAME

ローマ字読み|小文字

akizushima|yamatonokuniha|kamukarato|kotoagesenukuni|shikaredomo|warehakotoagesu|ametsuchino|kamimohanahada|wagaomofu|kokoroshirazuya|yukukageno|tsukimoheyukeba|tamakagiru|himokasanarite|omohekamo|munenokurushiki|kofurekamo|kokoronoitaki|suetsuhini|kiminiahazuha|wagainochino|ikeramukihami|kohitsutsumo|warehawataramu|masokagami|tadamenikimio|ahimitebakoso|agakohiyamame

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左注|左註

右<五>首

事項|分類・ジャンル

相聞|地名|日本|女歌|恋情|送別

校異

父->文【元】【天】【紀】|父->文【西(訂正)】【元】【天】【紀】|父->文【西(訂正)】【元】【天】【紀】|父->文【元】【天】【紀】

寛永版本

あきづしま,[寛]あきつしま,
やまとのくには[寛],
かむからと,[寛]かみからと,
ことあげせぬくに,[寛]ことあけせぬくに,
しかれども,[寛]しかれとも,
われはことあげす,[寛]われはことあけす,
あめつちの[寛],
かみもはなはだ,[寛]かみもはなはた,
わがおもふ,[寛]わかおもふ,
こころしらずや,[寛]こころしらすや,
ゆくかげの,[寛]ゆくかけの,
つきもへゆけば,[寛]つきもへゆけは,
たまかぎる,[寛]たまきはる,
ひもかさなりて[寛],
おもへかも[寛],
むねのくるしき,[寛]むねやすからす,
こふれかも[寛],
こころのいたき,[寛]こころいたまし,
すゑつひに,[寛]すゑつゐに,
きみにあはずは,[寛]きみにあはすは,
わがいのちの,[寛]わかいのちの,
いけらむきはみ[寛],
こひつつも[寛],
われはわたらむ[寛],
まそかがみ,[寛]まそかかみ,
ただめにきみを,[寛]まさめにきみを,
あひみてばこそ,[寛]あひみてはこそ,
あがこひやまめ,[寛]わかこひやまめ,

巻数

第13巻

作者

不詳