万葉集1937番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集1937番について
歌番号
1937番
原文
大夫<之>|出立向|故郷之|神名備山尓|明来者|柘之左枝尓|暮去者|小松之若末尓|里人之|聞戀麻田|山彦乃|答響萬田|霍公鳥|都麻戀為良思|左夜中尓鳴
訓読
大夫の|出で立ち向ふ|故郷の|神なび山に|明けくれば|柘のさ枝に|夕されば|小松が末に|里人の|聞き恋ふるまで|山彦の|相響むまで|霍公鳥|妻恋ひすらし|さ夜中に鳴く
かな読み
ますらをの|いでたちむかふ|ふるさとの|かむなびやまに|あけくれば|つみのさえだに|ゆふされば|こまつがうれに|さとびとの|ききこふるまで|やまびこの|あひとよむまで|ほととぎす|つまごひすらし|さよなかになく
カタカナ読み
マスラヲノ|イデタチムカフ|フルサトノ|カムナビヤマニ|アケクレバ|ツミノサエダニ|ユフサレバ|コマツガウレニ|サトビトノ|キキコフルマデ|ヤマビコノ|アヒトヨムマデ|ホトトギス|ツマゴヒスラシ|サヨナカニナク
ローマ字読み|大文字
MASURAONO|IDETACHIMUKAFU|FURUSATONO|KAMUNABIYAMANI|AKEKUREBA|TSUMINOSAEDANI|YUFUSAREBA|KOMATSUGAURENI|SATOBITONO|KIKIKOFURUMADE|YAMABIKONO|AHITOYOMUMADE|HOTOTOGISU|TSUMAGOHISURASHI|SAYONAKANINAKU
ローマ字読み|小文字
masuraono|idetachimukafu|furusatono|kamunabiyamani|akekureba|tsuminosaedani|yufusareba|komatsugaureni|satobitono|kikikofurumade|yamabikono|ahitoyomumade|hototogisu|tsumagohisurashi|sayonakaninaku
左注|左註
右古歌集中出
事項|分類・ジャンル
夏雑歌|古歌集|飛鳥|地名|動物|恋情|植物|羈旅
校異
歌【西】謌|丹->之【元】【類】
寛永版本
ますらをの,[寛]ますらをに,
いでたちむかふ,[寛]いてたちむかふ,
ふるさとの[寛],
かむなびやまに,[寛]かみなひやまに,
あけくれば,[寛]あけくれは,
つみのさえだに,[寛]つみのさゑたに,
ゆふされば,[寛]ゆふされは,
こまつがうれに,[寛]こまつかうれに,
さとびとの,[寛]さとひとの,
ききこふるまで,[寛]ききこふるまて,
やまびこの,[寛]やまひこの,
あひとよむまで,[寛]こたふるまてに,
ほととぎす,[寛]ほとときす,
つまごひすらし,[寛]つまこひすらし,
さよなかになく[寛],
巻数
第10巻
作者
不詳