万葉集1785番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集1785番について
歌番号
1785番
原文
人跡成|事者難乎|和久良婆尓|成吾身者|死毛生毛|<公>之随意常|念乍|有之間尓|虚蝉乃|代人有者|大王之|御命恐美|天離|夷治尓登|朝鳥之|朝立為管|群鳥之|群立行者|留居而|吾者将戀奈|不見久有者
訓読
人となる|ことはかたきを|わくらばに|なれる我が身は|死にも生きも|君がまにまと|思ひつつ|ありし間に|うつせみの|世の人なれば|大君の|命畏み|天離る|鄙治めにと|朝鳥の|朝立ちしつつ|群鳥の|群立ち行かば|留まり居て|我れは恋ひむな|見ず久ならば
かな読み
ひととなる|ことはかたきを|わくらばに|なれるあがみは|しにもいきも|きみがまにまと|おもひつつ|ありしあひだに|うつせみの|よのひとなれば|おほきみの|みことかしこみ|あまざかる|ひなをさめにと|あさとりの|あさだちしつつ|むらとりの|むらだちゆかば|とまりゐて|あれはこひむな|みずひさならば
カタカナ読み
ヒトトナル|コトハカタキヲ|ワクラバニ|ナレルアガミハ|シニモイキモ|キミガマニマト|オモヒツツ|アリシアヒダニ|ウツセミノ|ヨノヒトナレバ|オホキミノ|ミコトカシコミ|アマザカル|ヒナヲサメニト|アサトリノ|アサダチシツツ|ムラトリノ|ムラダチユカバ|トマリヰテ|アレハコヒムナ|ミズヒサナラバ
ローマ字読み|大文字
HITOTONARU|KOTOHAKATAKIO|WAKURABANI|NARERUAGAMIHA|SHINIMOIKIMO|KIMIGAMANIMATO|OMOHITSUTSU|ARISHIAHIDANI|UTSUSEMINO|YONOHITONAREBA|OHOKIMINO|MIKOTOKASHIKOMI|AMAZAKARU|HINAOSAMENITO|ASATORINO|ASADACHISHITSUTSU|MURATORINO|MURADACHIYUKABA|TOMARIITE|AREHAKOHIMUNA|MIZUHISANARABA
ローマ字読み|小文字
hitotonaru|kotohakatakio|wakurabani|nareruagamiha|shinimoikimo|kimigamanimato|omohitsutsu|arishiahidani|utsusemino|yonohitonareba|ohokimino|mikotokashikomi|amazakaru|hinaosamenito|asatorino|asadachishitsutsu|muratorino|muradachiyukaba|tomariite|arehakohimuna|mizuhisanaraba
左注|左註
右件五首笠朝臣金村之歌中出
事項|分類・ジャンル
相聞|神亀5年8月年紀|女歌|送別|枕詞
校異
歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短哥|君->公【元】【藍】【紀】【温】
寛永版本
ひととなる[寛],
ことはかたきを[寛],
わくらばに,[寛]わくらはに,
なれるあがみは,[寛]なれるわかみは,
しにもいきも[寛],
きみがまにまと,[寛]きみかままにと,
おもひつつ[寛],
ありしあひだに,[寛]ありしあひたに,
うつせみの[寛],
よのひとなれば,[寛]よのひとなれは,
おほきみの[寛],
みことかしこみ[寛],
あまざかる,[寛]あまさかる,
ひなをさめにと[寛],
あさとりの[寛],
あさだちしつつ,[寛]あさたてしつつ,
むらとりの[寛],
むらだちゆかば,[寛]むらたちゆけは,
とまりゐて[寛],
あれはこひむな,[寛]われはこひむな,
みずひさならば,[寛]みてひさにあらは,
巻数
第9巻
作者
笠金村歌集