万葉集1453番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集1453番について
歌番号
1453番
原文
玉手次|不懸時無|氣緒尓|吾念公者|虚蝉之|<世人有者|大王之>|命恐|夕去者|鶴之妻喚|難波方|三津埼従|大舶尓|二梶繁貫|白浪乃|高荒海乎|嶋傳|伊別徃者|留有|吾者幣引|齋乍|公乎者将<待>|早還万世
訓読
玉たすき|懸けぬ時なく|息の緒に|我が思ふ君は|うつせみの|世の人なれば|大君の|命畏み|夕されば|鶴が妻呼ぶ|難波潟|御津の崎より|大船に|真楫しじ貫き|白波の|高き荒海を|島伝ひ|い別れ行かば|留まれる|我れは幣引き|斎ひつつ|君をば待たむ|早帰りませ
かな読み
たまたすき|かけぬときなく|いきのをに|あがおもふきみは|うつせみの|よのひとなれば|おほきみの|みことかしこみ|ゆふされば|たづがつまよぶ|なにはがた|みつのさきより|おほぶねに|まかぢしじぬき|しらなみの|たかきあるみを|しまづたひ|いわかれゆかば|とどまれる|われはぬさひき|いはひつつ|きみをばまたむ|はやかへりませ
カタカナ読み
タマタスキ|カケヌトキナク|イキノヲニ|アガオモフキミハ|ウツセミノ|ヨノヒトナレバ|オホキミノ|ミコトカシコミ|ユフサレバ|タヅガツマヨブ|ナニハガタ|ミツノサキヨリ|オホブネニ|マカヂシジヌキ|シラナミノ|タカキアルミヲ|シマヅタヒ|イワカレユカバ|トドマレル|ワレハヌサヒキ|イハヒツツ|キミヲバマタム|ハヤカヘリマセ
ローマ字読み|大文字
TAMATASUKI|KAKENUTOKINAKU|IKINONI|AGAOMOFUKIMIHA|UTSUSEMINO|YONOHITONAREBA|OHOKIMINO|MIKOTOKASHIKOMI|YUFUSAREBA|TAZUGATSUMAYOBU|NANIHAGATA|MITSUNOSAKIYORI|OHOBUNENI|MAKAJISHIJINUKI|SHIRANAMINO|TAKAKIARUMIO|SHIMAZUTAHI|IWAKAREYUKABA|TODOMARERU|WAREHANUSAHIKI|IHAHITSUTSU|KIMIOBAMATAMU|HAYAKAHERIMASE
ローマ字読み|小文字
tamatasuki|kakenutokinaku|ikinoni|agaomofukimiha|utsusemino|yonohitonareba|ohokimino|mikotokashikomi|yufusareba|tazugatsumayobu|nanihagata|mitsunosakiyori|ohobuneni|makajishijinuki|shiranamino|takakiarumio|shimazutahi|iwakareyukaba|todomareru|warehanusahiki|ihahitsutsu|kimiobamatamu|hayakaherimase
左注|左註
特に無し
事項|分類・ジャンル
春相聞|入唐使|贈答|送別|遣唐使|枕詞|地名|大阪|餞別|天平5年閏3月年紀
校異
歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短謌【西(訂正)】短歌|->世人有者大王之【代匠記初稿本】|徃->待【代匠記初稿本】
寛永版本
たまたすき[寛],
かけぬときなく[寛],
いきのをに[寛],
あがおもふきみは,[寛]わかおもふきみは,
うつせみの[寛],
よのひとなれば,
おほきみの,
みことかしこみ[寛],
ゆふされば,[寛]ゆふされは,
たづがつまよぶ,[寛]たつのつまよふ,
なにはがた,[寛]なにはかた,
みつのさきより[寛],
おほぶねに,[寛]おほふねに,
まかぢしじぬき,[寛]まかちししぬき,
しらなみの[寛],
たかきあるみを[寛],
しまづたひ,[寛]しまつたひ,
いわかれゆかば,[寛]いわかれゆけは,
とどまれる,[寛]ととまれる,
われはぬさひき,[寛]われはたむけに,
いはひつつ[寛],
きみをばまたむ,[寛]きみをはやらむ,
はやかへりませ[寛],
巻数
第8巻
作者
笠金村