万葉集971番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集971番について
歌番号
971番
原文
白雲乃|龍田山乃|露霜尓|色附時丹|打超而|客行<公>者|五百隔山|伊去割見|賊守|筑紫尓至|山乃曽伎|野之衣寸見世常|伴部乎|班遣之|山彦乃|将應極|谷潜乃|狭渡極|國方乎|見之賜而|冬<木>成|春去行者|飛鳥乃|早御来|龍田道之|岳邊乃路尓|丹管土乃|将薫時能|櫻花|将開時尓|山多頭能|迎参出六|<公>之来益者
訓読
白雲の|龍田の山の|露霜に|色づく時に|うち越えて|旅行く君は|五百重山|い行きさくみ|敵守る|筑紫に至り|山のそき|野のそき見よと|伴の部を|班ち遣はし|山彦の|答へむ極み|たにぐくの|さ渡る極み|国形を|見したまひて|冬こもり|春さりゆかば|飛ぶ鳥の|早く来まさね|龍田道の|岡辺の道に|丹つつじの|にほはむ時の|桜花|咲きなむ時に|山たづの|迎へ参ゐ出む|君が来まさば
かな読み
しらくもの|たつたのやまの|つゆしもに|いろづくときに|うちこえて|たびゆくきみは|いほへやま|いゆきさくみ|あたまもる|つくしにいたり|やまのそき|ののそきみよと|とものへを|あかちつかはし|やまびこの|こたへむきはみ|たにぐくの|さわたるきはみ|くにかたを|めしたまひて|ふゆこもり|はるさりゆかば|とぶとりの|はやくきまさね|たつたぢの|をかへのみちに|につつじの|にほはむときの|さくらばな|さきなむときに|やまたづの|むかへまゐでむ|きみがきまさば
カタカナ読み
シラクモノ|タツタノヤマノ|ツユシモニ|イロヅクトキニ|ウチコエテ|タビユクキミハ|イホヘヤマ|イユキサクミ|アタマモル|ツクシニイタリ|ヤマノソキ|ノノソキミヨト|トモノヘヲ|アカチツカハシ|ヤマビコノ|コタヘムキハミ|タニグクノ|サワタルキハミ|クニカタヲ|メシタマヒテ|フユコモリ|ハルサリユカバ|トブトリノ|ハヤクキマサネ|タツタヂノ|ヲカヘノミチニ|ニツツジノ|ニホハムトキノ|サクラバナ|サキナムトキニ|ヤマタヅノ|ムカヘマヰデム|キミガキマサバ
ローマ字読み|大文字
SHIRAKUMONO|TATSUTANOYAMANO|TSUYUSHIMONI|IROZUKUTOKINI|UCHIKOETE|TABIYUKUKIMIHA|IHOHEYAMA|IYUKISAKUMI|ATAMAMORU|TSUKUSHINIITARI|YAMANOSOKI|NONOSOKIMIYOTO|TOMONOHEO|AKACHITSUKAHASHI|YAMABIKONO|KOTAHEMUKIHAMI|TANIGUKUNO|SAWATARUKIHAMI|KUNIKATAO|MESHITAMAHITE|FUYUKOMORI|HARUSARIYUKABA|TOBUTORINO|HAYAKUKIMASANE|TATSUTAJINO|OKAHENOMICHINI|NITSUTSUJINO|NIHOHAMUTOKINO|SAKURABANA|SAKINAMUTOKINI|YAMATAZUNO|MUKAHEMAIDEMU|KIMIGAKIMASABA
ローマ字読み|小文字
shirakumono|tatsutanoyamano|tsuyushimoni|irozukutokini|uchikoete|tabiyukukimiha|ihoheyama|iyukisakumi|atamamoru|tsukushiniitari|yamanosoki|nonosokimiyoto|tomonoheo|akachitsukahashi|yamabikono|kotahemukihami|tanigukuno|sawatarukihami|kunikatao|meshitamahite|fuyukomori|harusariyukaba|tobutorino|hayakukimasane|tatsutajino|okahenomichini|nitsutsujino|nihohamutokino|sakurabana|sakinamutokini|yamatazuno|mukahemaidemu|kimigakimasaba
左注|左註
右檢補任文八月十七日任東山々陰西海節度使
事項|分類・ジャンル
雑歌|藤原宇合|羈旅|送別|大夫|天平4年8月17日年紀|枕詞|植物|地名
校異
06/0971D01歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短謌【西(訂正)】短歌|君->公【元】【類】【紀】|->木【元】【類】【紀】|君->公【元】【類】【紀】
寛永版本
しらくもの[寛],
たつたのやまの[寛],
つゆしもに[寛],
いろづくときに,[寛]いろつくときに,
うちこえて[寛],
たびゆくきみは,[寛]たひゆくきみは,
いほへやま[寛],
いゆきさくみ,[寛]いゆきさくみて,
あたまもる[寛],
つくしにいたり[寛],
やまのそき[寛],
ののそきみよと[寛],
とものへを[寛],
あかちつかはし,[寛]わかちつかはし,
やまびこの,[寛]やまひこの,
こたへむきはみ[寛],
たにぐくの,[寛]たにくくの,
さわたるきはみ,[寛]さわたるきわみ,
くにかたを[寛],
めしたまひて,[寛]みせしたまひて,
ふゆこもり,[寛]ふゆこなり,
はるさりゆかば,[寛]はるさりゆけは,
とぶとりの,[寛]とふとりの,
はやくきまさね,[寛]はやみきたりて,
たつたぢの,[寛]たつたちの,
をかへのみちに[寛],
につつじの,[寛]につつしの,
にほはむときの[寛],
さくらばな,[寛]さくらはな,
さきなむときに[寛],
やまたづの,[寛]やまたつの,
むかへまゐでむ,[寛]むかへまゐてむ,
きみがきまさば,[寛]きみかきませは,
巻数
第6巻
作者
高橋虫麻呂