万葉集935番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集935番について
歌番号
935番
原文
名寸隅乃|船瀬従所見|淡路嶋|松<帆>乃浦尓|朝名藝尓|玉藻苅管|暮菜寸二|藻塩焼乍|海末通女|有跡者雖聞|見尓将去|餘四能無者|大夫之|情者梨荷|手弱女乃|念多和美手|俳徊|吾者衣戀流|船梶雄名三
訓読
名寸隅の|舟瀬ゆ見ゆる|淡路島|松帆の浦に|朝なぎに|玉藻刈りつつ|夕なぎに|藻塩焼きつつ|海人娘女|ありとは聞けど|見に行かむ|よしのなければ|ますらをの|心はなしに|手弱女の|思ひたわみて|たもとほり|我れはぞ恋ふる|舟楫をなみ
かな読み
なきすみの|ふなせゆみゆる|あはぢしま|まつほのうらに|あさなぎに|たまもかりつつ|ゆふなぎに|もしほやきつつ|あまをとめ|ありとはきけど|みにゆかむ|よしのなければ|ますらをの|こころはなしに|たわやめの|おもひたわみて|たもとほり|あれはぞこふる|ふなかぢをなみ
カタカナ読み
ナキスミノ|フナセユミユル|アハヂシマ|マツホノウラニ|アサナギニ|タマモカリツツ|ユフナギニ|モシホヤキツツ|アマヲトメ|アリトハキケド|ミニユカム|ヨシノナケレバ|マスラヲノ|ココロハナシニ|タワヤメノ|オモヒタワミテ|タモトホリ|アレハゾコフル|フナカヂヲナミ
ローマ字読み|大文字
NAKISUMINO|FUNASEYUMIYURU|AHAJISHIMA|MATSUHONORANI|ASANAGINI|TAMAMOKARITSUTSU|YUFUNAGINI|MOSHIHOYAKITSUTSU|AMAOTOME|ARITOHAKIKEDO|MINIYUKAMU|YOSHINONAKEREBA|MASURAONO|KOKOROHANASHINI|TAWAYAMENO|OMOHITAWAMITE|TAMOTOHORI|AREHAZOKOFURU|FUNAKAJIONAMI
ローマ字読み|小文字
nakisumino|funaseyumiyuru|ahajishima|matsuhonorani|asanagini|tamamokaritsutsu|yufunagini|moshihoyakitsutsu|amaotome|aritohakikedo|miniyukamu|yoshinonakereba|masuraono|kokorohanashini|tawayameno|omohitawamite|tamotohori|arehazokofuru|funakajionami
左注|左註
特に無し
事項|分類・ジャンル
雑歌|播磨|兵庫|羈旅|恋情|神亀3年9月15日年紀|地名|枕詞|植物
校異
歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短謌【西(訂正)】短歌|机->帆【元】【細】【京】
寛永版本
なきすみの[寛],
ふなせゆみゆる,[寛]ふなせにみゆる,
あはぢしま,[寛]あはちしま,
まつほのうらに[寛],
あさなぎに,[寛]あさなきに,
たまもかりつつ[寛],
ゆふなぎに,[寛]ゆふなきに,
もしほやきつつ[寛],
あまをとめ[寛],
ありとはきけど,[寛]ありとはきけと,
みにゆかむ[寛],
よしのなければ,[寛]よしのなけれは,
ますらをの[寛],
こころはなしに[寛],
たわやめの[寛],
おもひたわみて[寛],
たもとほり,[寛]たちとまり,
あれはぞこふる,[寛]あれはそこふる,
ふなかぢをなみ,[寛]ふなかちをなみ,
巻数
第6巻
作者
笠金村