万葉集4164番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集4164番について
歌番号
4164番
原文
知智乃實乃|父能美許等|波播蘇葉乃|母能美己等|於保呂可尓|情盡而|念良牟|其子奈礼夜母|大夫夜|<无>奈之久可在|梓弓|須恵布理於許之|投矢毛知|千尋射和多之|劔刀|許思尓等理波伎|安之比奇能|八峯布美越|左之麻久流|情不障|後代乃|可多利都具倍久|名乎多都倍志母
訓読
ちちの実の|父の命|ははそ葉の|母の命|おほろかに|心尽して|思ふらむ|その子なれやも|大夫や|空しくあるべき|梓弓|末振り起し|投矢持ち|千尋射わたし|剣大刀|腰に取り佩き|あしひきの|八つ峰踏み越え|さしまくる|心障らず|後の世の|語り継ぐべく|名を立つべしも
かな読み
ちちのみの|ちちのみこと|ははそばの|ははのみこと|おほろかに|こころつくして|おもふらむ|そのこなれやも|ますらをや|むなしくあるべき|あづさゆみ|すゑふりおこし|なげやもち|ちひろいわたし|つるぎたち|こしにとりはき|あしひきの|やつをふみこえ|さしまくる|こころさやらず|のちのよの|かたりつぐべく|なをたつべしも
カタカナ読み
チチノミノ|チチノミコト|ハハソバノ|ハハノミコト|オホロカニ|ココロツクシテ|オモフラム|ソノコナレヤモ|マスラヲヤ|ムナシクアルベキ|アヅサユミ|スヱフリオコシ|ナゲヤモチ|チヒロイワタシ|ツルギタチ|コシニトリハキ|アシヒキノ|ヤツヲフミコエ|サシマクル|ココロサヤラズ|ノチノヨノ|カタリツグベク|ナヲタツベシモ
ローマ字読み|大文字
CHICHINOMINO|CHICHINOMIKOTO|HAHASOBANO|HAHANOMIKOTO|OHOROKANI|KOKOROTSUKUSHITE|OMOFURAMU|SONOKONAREYAMO|MASURAOYA|MUNASHIKUARUBEKI|AZUSAYUMI|SUEFURIOKOSHI|NAGEYAMOCHI|CHIHIROIWATASHI|TSURUGITACHI|KOSHINITORIHAKI|ASHIHIKINO|YATSUOFUMIKOE|SASHIMAKURU|KOKOROSAYARAZU|NOCHINOYONO|KATARITSUGUBEKU|NAOTATSUBESHIMO
ローマ字読み|小文字
chichinomino|chichinomikoto|hahasobano|hahanomikoto|ohorokani|kokorotsukushite|omofuramu|sonokonareyamo|masuraoya|munashikuarubeki|azusayumi|suefuriokoshi|nageyamochi|chihiroiwatashi|tsurugitachi|koshinitorihaki|ashihikino|yatsuofumikoe|sashimakuru|kokorosayarazu|nochinoyono|kataritsugubeku|naotatsubeshimo
左注|左註
右二首追和山上憶良臣作歌
事項|分類・ジャンル
天平勝宝2年3月年紀|憶良|追和|枕詞|植物|儒教|高岡|富山
校異
無->无【元】【類】
寛永版本
ちちのみの[寛],
ちちのみこと[寛],
ははそばの,[寛]ははそはの,
ははのみこと[寛],
おほろかに[寛],
こころつくして[寛],
おもふらむ[寛],
そのこなれやも[寛],
ますらをや[寛],
むなしくあるべき,[寛]むなしくあるへき,
あづさゆみ,[寛]あつさゆみ,
すゑふりおこし[寛],
なげやもち,[寛]なくやもち,
ちひろいわたし[寛],
つるぎたち,[寛]つるきたち,
こしにとりはき[寛],
あしひきの[寛],
やつをふみこえ[寛],
さしまくる[寛],
こころさやらず,[寛]こころさはらす,
のちのよの[寛],
かたりつぐべく,[寛]かたりつくへく,
なをたつべしも,[寛]なをたつへしも,
巻数
第19巻
作者
大伴家持