万葉集3863番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3863番について
歌番号
3863番
原文
荒雄良我|去尓之日従|志賀乃安麻乃|大浦田沼者|不樂有哉
訓読
荒雄らが行きにし日より志賀の海人の大浦田沼は寂しくもあるか
かな読み
あらをらが|ゆきにしひより|しかのあまの|おほうらたぬは|さぶしくもあるか
カタカナ読み
アラヲラガ|ユキニシヒヨリ|シカノアマノ|オホウラタヌハ|サブシクモアルカ
ローマ字読み|大文字
ARAORAGA|YUKINISHIHIYORI|SHIKANOAMANO|OHORATANUHA|SABUSHIKUMOARUKA
ローマ字読み|小文字
araoraga|yukinishihiyori|shikanoamano|ohoratanuha|sabushikumoaruka
左注|左註
右以神龜年中大宰府差筑前國宗像郡之百姓宗形部津麻呂宛對馬送粮舶柁師也|于時津麻呂詣於滓屋郡志賀村白水郎荒雄之許語曰|僕有小事若疑不許歟|荒雄答曰|走雖異郡同船日久|志篤兄弟在於殉死|豈復辞哉|津麻呂曰府官差僕宛對馬送粮舶柁師|容齒衰老不堪海路|故来祇候願垂相替矣|於是荒雄許諾遂従彼事自肥前國松浦縣美祢良久<埼>發舶直射對馬渡海登時忽天暗冥暴風交雨竟無順風沈没海中焉|因斯妻子等不勝犢慕裁作此歌|或云|筑前國守山上憶良臣悲感妻子之傷述志而作此歌
事項|分類・ジャンル
雑歌|志賀白水郎|荒雄|伝承|同情|恋情|功績|悲別|代作|荒雄妻|女歌|地名|志賀島|福岡|神亀年紀
校異
特に無し
寛永版本
あらをらが,[寛]あらをらか,
ゆきにしひより[寛],
しかのあまの[寛],
おほうらたぬは[寛],
さぶしくもあるか,[寛]かなしくもあるか,
巻数
第16巻
作者
山上憶良