万葉集3862番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3862番について
歌番号
3862番
原文
志賀乃山|痛勿伐|荒雄良我|余須可乃山跡|見管将偲
訓読
志賀の山いたくな伐りそ荒雄らがよすかの山と見つつ偲はむ
かな読み
しかのやま|いたくなきりそ|あらをらが|よすかのやまと|みつつしのはむ
カタカナ読み
シカノヤマ|イタクナキリソ|アラヲラガ|ヨスカノヤマト|ミツツシノハム
ローマ字読み|大文字
SHIKANOYAMA|ITAKUNAKIRISO|ARAORAGA|YOSUKANOYAMATO|MITSUTSUSHINOHAMU
ローマ字読み|小文字
shikanoyama|itakunakiriso|araoraga|yosukanoyamato|mitsutsushinohamu
左注|左註
右以神龜年中大宰府差筑前國宗像郡之百姓宗形部津麻呂宛對馬送粮舶柁師也|于時津麻呂詣於滓屋郡志賀村白水郎荒雄之許語曰|僕有小事若疑不許歟|荒雄答曰|走雖異郡同船日久|志篤兄弟在於殉死|豈復辞哉|津麻呂曰府官差僕宛對馬送粮舶柁師|容齒衰老不堪海路|故来祇候願垂相替矣|於是荒雄許諾遂従彼事自肥前國松浦縣美祢良久<埼>發舶直射對馬渡海登時忽天暗冥暴風交雨竟無順風沈没海中焉|因斯妻子等不勝犢慕裁作此歌|或云|筑前國守山上憶良臣悲感妻子之傷述志而作此歌
事項|分類・ジャンル
雑歌|志賀白水郎|荒雄|伝承|同情|恋情|功績|悲別|代作|荒雄妻|女歌|地名|志賀島|福岡|神亀年紀
校異
特に無し
寛永版本
しかのやま[寛],
いたくなきりそ[寛],
あらをらが,[寛]あらをらか,
よすかのやまと[寛],
みつつしのはむ[寛],
巻数
第16巻
作者
山上憶良