万葉集3314番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3314番について
歌番号
3314番
原文
次嶺經|山背道乎|人都末乃|馬従行尓|己夫之|歩従行者|毎見|哭耳之所泣|曽許思尓|心之痛之|垂乳根乃|母之形見跡|吾持有|真十見鏡尓|蜻領巾|負並持而|馬替吾背
訓読
つぎねふ|山背道を|人夫の|馬より行くに|己夫し|徒歩より行けば|見るごとに|音のみし泣かゆ|そこ思ふに|心し痛し|たらちねの|母が形見と|我が持てる|まそみ鏡に|蜻蛉領巾|負ひ並め持ちて|馬買へ我が背
かな読み
つぎねふ|やましろぢを|ひとづまの|うまよりゆくに|おのづまし|かちよりゆけば|みるごとに|ねのみしなかゆ|そこおもふに|こころしいたし|たらちねの|ははがかたみと|わがもてる|まそみかがみに|あきづひれ|おひなめもちて|うまかへわがせ
カタカナ読み
ツギネフ|ヤマシロヂヲ|ヒトヅマノ|ウマヨリユクニ|オノヅマシ|カチヨリユケバ|ミルゴトニ|ネノミシナカユ|ソコオモフニ|ココロシイタシ|タラチネノ|ハハガカタミト|ワガモテル|マソミカガミニ|アキヅヒレ|オヒナメモチテ|ウマカヘワガセ
ローマ字読み|大文字
TSUGINEFU|YAMASHIROJIO|HITOZUMANO|UMAYORIYUKUNI|ONOZUMASHI|KACHIYORIYUKEBA|MIRUGOTONI|NENOMISHINAKAYU|SOKOMOFUNI|KOKOROSHIITASHI|TARACHINENO|HAHAGAKATAMITO|WAGAMOTERU|MASOMIKAGAMINI|AKIZUHIRE|OHINAMEMOCHITE|UMAKAHEWAGASE
ローマ字読み|小文字
tsuginefu|yamashirojio|hitozumano|umayoriyukuni|onozumashi|kachiyoriyukeba|mirugotoni|nenomishinakayu|sokomofuni|kokoroshiitashi|tarachineno|hahagakatamito|wagamoteru|masomikagamini|akizuhire|ohinamemochite|umakahewagase
左注|左註
右四首
事項|分類・ジャンル
問答|枕詞|京都|動物|女歌|恋愛
校異
特に無し
寛永版本
つぎねふ,[寛]つきねふ,
やましろぢを,[寛]やましろのみちを,
ひとづまの,[寛]ひとつまの,
うまよりゆくに[寛],
おのづまし,[寛]さかつまの,
かちよりゆけば,[寛]かちよりゆけは,
みるごとに,[寛]みることに,
ねのみしなかゆ,[寛]ねのみしなかる,
そこおもふに,[寛]そこおもひに,
こころしいたし[寛],
たらちねの[寛],
ははがかたみと,[寛]ははのかたみと,
わがもてる,[寛]わかもたる,
まそみかがみに,[寛]まそみかかみに,
あきづひれ,[寛]あきつひれ,
おひなめもちて,[寛]おひそへもちて,
うまかへわがせ,[寛]うまかへわかせ,
巻数
第13巻
作者
不詳