万葉集3266番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3266番について
歌番号
3266番
原文
春去者|花咲乎呼里|秋付者|丹之穂尓黄色|味酒乎|神名火山之|帶丹為留|明日香之河乃|速瀬尓|生玉藻之|打靡|情者因而|朝露之|消者可消|戀久毛|知久毛相|隠都麻鴨
訓読
春されば|花咲ををり|秋づけば|丹のほにもみつ|味酒を|神奈備山の|帯にせる|明日香の川の|早き瀬に|生ふる玉藻の|うち靡き|心は寄りて|朝露の|消なば消ぬべく|恋ひしくも|しるくも逢へる|隠り妻かも
かな読み
はるされば|はなさきををり|あきづけば|にのほにもみつ|うまさけを|かむなびやまの|おびにせる|あすかのかはの|はやきせに|おふるたまもの|うちなびき|こころはよりて|あさつゆの|けなばけぬべく|こひしくも|しるくもあへる|こもりづまかも
カタカナ読み
ハルサレバ|ハナサキヲヲリ|アキヅケバ|ニノホニモミツ|ウマサケヲ|カムナビヤマノ|オビニセル|アスカノカハノ|ハヤキセニ|オフルタマモノ|ウチナビキ|ココロハヨリテ|アサツユノ|ケナバケヌベク|コヒシクモ|シルクモアヘル|コモリヅマカモ
ローマ字読み|大文字
HARUSAREBA|HANASAKIORI|AKIZUKEBA|NINOHONIMOMITSU|UMASAKEO|KAMUNABIYAMANO|OBINISERU|ASUKANOKAHANO|HAYAKISENI|OFURUTAMAMONO|UCHINABIKI|KOKOROHAYORITE|ASATSUYUNO|KENABAKENUBEKU|KOHISHIKUMO|SHIRUKUMOAHERU|KOMORIZUMAKAMO
ローマ字読み|小文字
harusareba|hanasakiori|akizukeba|ninohonimomitsu|umasakeo|kamunabiyamano|obiniseru|asukanokahano|hayakiseni|ofurutamamono|uchinabiki|kokorohayorite|asatsuyuno|kenabakenubeku|kohishikumo|shirukumoaheru|komorizumakamo
左注|左註
右二首
事項|分類・ジャンル
相聞|恋情|地名|明日香|奈良|枕詞|序詞
校異
特に無し
寛永版本
はるされば,[寛]はるされは,
はなさきををり[寛],
あきづけば,[寛]あきつけは,
にのほにもみつ,[寛]にのほにきはむ,
うまさけを,[寛]うまさかを,
かむなびやまの,[寛]かみなひやまの,
おびにせる,[寛]おひにせる,
あすかのかはの[寛],
はやきせに[寛],
おふるたまもの[寛],
うちなびき,[寛]うちなひき,
こころはよりて[寛],
あさつゆの[寛],
けなばけぬべく,[寛]けなはけぬへく,
こひしくも,[寛]こふらくも,
しるくもあへる[寛],
こもりづまかも,[寛]こもりつまかも,
巻数
第13巻
作者
不詳