万葉集3263番の原文、読み、作者、左注、事項をまとめます。
万葉集3263番について
歌番号
3263番
原文
己母理久乃|泊瀬之河之|上瀬尓|伊杭乎打|下湍尓|真杭乎挌|伊杭尓波|鏡乎懸|真杭尓波|真玉乎懸|真珠奈須|我念妹毛|鏡成|我念妹毛|有跡謂者社|國尓毛|家尓毛由可米|誰故可将行
訓読
こもりくの|泊瀬の川の|上つ瀬に|斎杭を打ち|下つ瀬に|真杭を打ち|斎杭には|鏡を懸け|真杭には|真玉を懸け|真玉なす|我が思ふ妹も|鏡なす|我が思ふ妹も|ありといはばこそ|国にも|家にも行かめ|誰がゆゑか行かむ
かな読み
こもりくの|はつせのかはの|かみつせに|いくひをうち|しもつせに|まくひをうち|いくひには|かがみをかけ|まくひには|またまをかけ|またまなす|あがおもふいもも|かがみなす|あがおもふいもも|ありといはばこそ|くににも|いへにもゆかめ|たがゆゑかゆかむ
カタカナ読み
コモリクノ|ハツセノカハノ|カミツセニ|イクヒヲウチ|シモツセニ|マクヒヲウチ|イクヒニハ|カガミヲカケ|マクヒニハ|マタマヲカケ|マタマナス|アガオモフイモモ|カガミナス|アガオモフイモモ|アリトイハバコソ|クニニモ|イヘニモユカメ|タガユヱカユカム
ローマ字読み|大文字
KOMORIKUNO|HATSUSENOKAHANO|KAMITSUSENI|IKUHIOCHI|SHIMOTSUSENI|MAKUHIOCHI|IKUHINIHA|KAGAMIOKAKE|MAKUHINIHA|MATAMAOKAKE|MATAMANASU|AGAOMOFUIMOMO|KAGAMINASU|AGAOMOFUIMOMO|ARITOIHABAKOSO|KUNINIMO|IHENIMOYUKAME|TAGAYUEKAYUKAMU
ローマ字読み|小文字
komorikuno|hatsusenokahano|kamitsuseni|ikuhiochi|shimotsuseni|makuhiochi|ikuhiniha|kagamiokake|makuhiniha|matamaokake|matamanasu|agaomofuimomo|kagaminasu|agaomofuimomo|aritoihabakoso|kuninimo|ihenimoyukame|tagayuekayukamu
左注|左註
檢古事記曰|件歌者木梨之軽太子自死之時所作者也|右三首
事項|分類・ジャンル
相聞|地名|桜井|奈良|歌語り|悲別|恋情|木梨軽太子|伝承
校異
特に無し
寛永版本
こもりくの[寛],
はつせのかはの[寛],
かみつせに[寛],
いくひをうち[寛],
しもつせに[寛],
まくひをうち[寛],
いくひには[寛],
かがみをかけ,[寛]かかみをかけ,
まくひには[寛],
またまをかけ[寛],
またまなす[寛],
あがおもふいもも,[寛]わかおもふいもも,
かがみなす,[寛]かかみなす,
あがおもふいもも,[寛]わかおもふいもも,
ありといはばこそ,[寛]ありといははこそ,
くににも[寛],
いへにもゆかめ[寛],
たがゆゑかゆかむ,[寛]たれゆへかゆかむ,
巻数
第13巻
作者
不詳