万葉集1801番の作者・分類|訓読・読み|意味・訳|原文

万葉集1801番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。

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万葉集1801番について

歌番号

1801番

原文

古之|益荒丁子|各競|妻問為祁牟|葦屋乃|菟名日處女乃|奥城矣|吾立見者|永世乃|語尓為乍|後人|偲尓世武等|玉桙乃|道邊近|磐構|作冢矣|天雲乃|退部乃限|此道矣|去人毎|行因|射立嘆日|或人者|啼尓毛哭乍|語嗣|偲継来|處女等賀|奥城所|吾并|見者悲喪|古思者

訓読

古への|ますら壮士の|相競ひ|妻問ひしけむ|葦屋の|菟原娘子の|奥城を|我が立ち見れば|長き世の|語りにしつつ|後人の|偲ひにせむと|玉桙の|道の辺近く|岩構へ|造れる塚を|天雲の|そくへの極み|この道を|行く人ごとに|行き寄りて|い立ち嘆かひ|ある人は|哭にも泣きつつ|語り継ぎ|偲ひ継ぎくる|娘子らが|奥城処|我れさへに|見れば悲しも|古へ思へば

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かな読み

いにしへの|ますらをとこの|あひきほひ|つまどひしけむ|あしのやの|うなひをとめの|おくつきを|わがたちみれば|ながきよの|かたりにしつつ|のちひとの|しのひにせむと|たまほこの|みちののへちかく|いはかまへ|つくれるつかを|あまくもの|そくへのきはみ|このみちを|ゆくひとごとに|ゆきよりて|いたちなげかひ|あるひとは|ねにもなきつつ|かたりつぎ|しのひつぎくる|をとめらが|おくつきところ|われさへに|みればかなしも|いにしへおもへば

カタカナ読み

イニシヘノ|マスラヲトコノ|アヒキホヒ|ツマドヒシケム|アシノヤノ|ウナヒヲトメノ|オクツキヲ|ワガタチミレバ|ナガキヨノ|カタリニシツツ|ノチヒトノ|シノヒニセムト|タマホコノ|ミチノノヘチカク|イハカマヘ|ツクレルツカヲ|アマクモノ|ソクヘノキハミ|コノミチヲ|ユクヒトゴトニ|ユキヨリテ|イタチナゲカヒ|アルヒトハ|ネニモナキツツ|カタリツギ|シノヒツギクル|ヲトメラガ|オクツキトコロ|ワレサヘニ|ミレバカナシモ|イニシヘオモヘバ

ローマ字読み|大文字

INISHIHENO|MASURAOTOKONO|AHIKIHOHI|TSUMADOHISHIKEMU|ASHINOYANO|UNAHIOTOMENO|OKUTSUKIO|WAGATACHIMIREBA|NAGAKIYONO|KATARINISHITSUTSU|NOCHIHITONO|SHINOHINISEMUTO|TAMAHOKONO|MICHINONOHECHIKAKU|IHAKAMAHE|TSUKURERUTSUKAO|AMAKUMONO|SOKUHENOKIHAMI|KONOMICHIO|YUKUHITOGOTONI|YUKIYORITE|ITACHINAGEKAHI|ARUHITOHA|NENIMONAKITSUTSU|KATARITSUGI|SHINOHITSUGIKURU|OTOMERAGA|OKUTSUKITOKORO|WARESAHENI|MIREBAKANASHIMO|INISHIHEOMOHEBA

ローマ字読み|小文字

inishiheno|masuraotokono|ahikihohi|tsumadohishikemu|ashinoyano|unahiotomeno|okutsukio|wagatachimireba|nagakiyono|katarinishitsutsu|nochihitono|shinohinisemuto|tamahokono|michinonohechikaku|ihakamahe|tsukurerutsukao|amakumono|sokuhenokihami|konomichio|yukuhitogotoni|yukiyorite|itachinagekahi|aruhitoha|nenimonakitsutsu|kataritsugi|shinohitsugikuru|otomeraga|okutsukitokoro|waresaheni|mirebakanashimo|inishiheomoheba

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左注|左註

右七首田邊福麻呂之歌集出

事項|分類・ジャンル

挽歌|兵庫県|芦屋|妻争媿|鎮魂|伝説|尫渧媿娘子|地名

校異

歌【西】謌【西(訂正)】歌|短歌【西】短謌【西(訂正)】短歌

寛永版本

いにしへの[寛],
ますらをとこの,[寛]ますらをのこの,
あひきほひ[寛],
つまどひしけむ,[寛]つまとひしけむ,
あしのやの[寛],
うなひをとめの[寛],
おくつきを[寛],
わがたちみれば,[寛]わかたちみれは,
ながきよの,[寛]なかきよの,
かたりにしつつ[寛],
のちひとの,[寛]のちのひと,
しのひにせむと[寛],
たまほこの[寛],
みちののへちかく[寛],
いはかまへ[寛],
つくれるつかを[寛],
あまくもの[寛],
そくへのきはみ,[寛]しりへのかきり,
このみちを[寛],
ゆくひとごとに,[寛]ゆくひとことに,
ゆきよりて[寛],
いたちなげかひ,[寛]いたちなけかひ,
あるひとは,[寛]わひひとは,
ねにもなきつつ[寛],
かたりつぎ,[寛]かたりつき,
しのひつぎくる,[寛]しのひつきくる,
をとめらが,[寛]をとめらか,
おくつきところ[寛],
われさへに,[寛]われした,
みればかなしも,[寛]みれはかなしも,
いにしへおもへば,[寛]むかしおもへは,

巻数

第9巻

作者

田辺福麻呂歌集