万葉集1053番の作者・分類、訓読・読み、意味・訳、原文についてまとめます。
万葉集1053番について
歌番号
1053番
原文
吾皇|神乃命乃|高所知|布當乃宮者|百樹成|山者木高之|落多藝都|湍音毛清之|鴬乃|来鳴春部者|巌者|山下耀|錦成|花咲乎呼里|左<壮>鹿乃|妻呼秋者|天霧合|之具礼乎疾|狭丹頬歴|黄葉散乍|八千年尓|安礼衝之乍|天下|所知食跡|百代尓母|不可易|大宮處
訓読
吾が大君|神の命の|高知らす|布当の宮は|百木盛り|山は木高し|落ちたぎつ|瀬の音も清し|鴬の|来鳴く春へは|巌には|山下光り|錦なす|花咲きををり|さを鹿の|妻呼ぶ秋は|天霧らふ|しぐれをいたみ|さ丹つらふ|黄葉散りつつ|八千年に|生れ付かしつつ|天の下|知らしめさむと|百代にも|変るましじき|大宮所
かな読み
わがおほきみ|かみのみことの|たかしらす|ふたぎのみやは|ももきもり|やまはこだかし|おちたぎつ|せのおともきよし|うぐひすの|きなくはるへは|いはほには|やましたひかり|にしきなす|はなさきををり|さをしかの|つまよぶあきは|あまぎらふ|しぐれをいたみ|さにつらふ|もみちちりつつ|やちとせに|あれつかしつつ|あめのした|しらしめさむと|ももよにも|かはるましじき|おほみやところ
カタカナ読み
ワガオホキミ|カミノミコトノ|タカシラス|フタギノミヤハ|モモキモリ|ヤマハコダカシ|オチタギツ|セノオトモキヨシ|ウグヒスノ|キナクハルヘハ|イハホニハ|ヤマシタヒカリ|ニシキナス|ハナサキヲヲリ|サヲシカノ|ツマヨブアキハ|アマギラフ|シグレヲイタミ|サニツラフ|モミチチリツツ|ヤチトセニ|アレツカシツツ|アメノシタ|シラシメサムト|モモヨニモ|カハルマシジキ|オホミヤトコロ
ローマ字読み|大文字
WAGAOHOKIMI|KAMINOMIKOTONO|TAKASHIRASU|FUTAGINOMIYAHA|MOMOKIMORI|YAMAHAKODAKASHI|OCHITAGITSU|SENOTOMOKIYOSHI|UGUHISUNO|KINAKUHARUHEHA|IHAHONIHA|YAMASHITAHIKARI|NISHIKINASU|HANASAKIORI|SAOSHIKANO|TSUMAYOBUAKIHA|AMAGIRAFU|SHIGUREOITAMI|SANITSURAFU|MOMICHICHIRITSUTSU|YACHITOSENI|ARETSUKASHITSUTSU|AMENOSHITA|SHIRASHIMESAMUTO|MOMOYONIMO|KAHARUMASHIJIKI|OHOMIYATOKORO
ローマ字読み|小文字
wagaohokimi|kaminomikotono|takashirasu|futaginomiyaha|momokimori|yamahakodakashi|ochitagitsu|senotomokiyoshi|uguhisuno|kinakuharuheha|ihahoniha|yamashitahikari|nishikinasu|hanasakiori|saoshikano|tsumayobuakiha|amagirafu|shigureoitami|sanitsurafu|momichichiritsutsu|yachitoseni|aretsukashitsutsu|amenoshita|shirashimesamuto|momoyonimo|kaharumashijiki|ohomiyatokoro
左注|左註
右廿一首田邊福麻呂之歌集中出也
事項|分類・ジャンル
雑歌|久邇京|新都讃美|京都|地名
校異
牡->壮【元】【類】【紀】
寛永版本
わがおほきみ,[寛]わかきみの,
かみのみことの[寛],
たかしらす[寛],
ふたぎのみやは,[寛]ふたいのみやは,
ももきもり,[寛]ももきなす,
やまはこだかし,[寛]やまはこたかし,
おちたぎつ,[寛]おちたきつ,
せのおともきよし,[寛]せおともきよし,
うぐひすの,[寛]うくひすの,
きなくはるへは[寛],
いはほには[寛],
やましたひかり[寛],
にしきなす[寛],
はなさきををり[寛],
さをしかの[寛],
つまよぶあきは,[寛]つまよふあきは,
あまぎらふ,[寛]あまきりあふ,
しぐれをいたみ,[寛]しくれをはやみ,
さにつらふ[寛],
もみちちりつつ[寛],
やちとせに[寛],
あれつかしつつ,[寛]あれつきしつつ,
あめのした[寛],
しらしめさむと[寛],
ももよにも[寛],
かはるましじき,[寛]かはるへからぬ,
おほみやところ[寛],
巻数
第6巻
作者
田辺福麻呂歌集